オークマMILLAC852VⅡの立ち上げも無事完了し操作説明も一通り聞いたので
本格始動といきたいところですが
念の為当社が毎年実施している加工精度のチェック(真円度やピッチの確認)を行いました
その結果。。。
真円度0.0325
ん?1桁間違ってない??
刃物の状態・振れ・加工条件を再度確認し何度かテスト加工をしたのですが結果は変わらず
加工面を指で触ると象限突起がかなり大きく出ているのが分かるレベルです
当社の求めている精度とは大きくかけ離れていました
ピッチ精度は問題なく真円度だけがかなり悪い状態なので
早急にサービスの方々に来て頂いて点検して頂きました
サービスの方「摺動面のオイルはどこのを使用されてます?」
当社スタッフ「コスモダイナウェイです」
サービスの方「あー。。当社はシェルトナを使って調整しているんですよ」
当社スタッフ「でもコスモダイナウェイも説明書に記載されている対応オイルですよ」
オークマ工場で精度点検している際に使用しているオイルと違うオイルを使うと
大きく精度が変わるという事が判明しました
それならそれで説明書に「必ずこのオイルを使用してください」と記載しておくべきですし
打ち合わせ段階で使用するオイルを確認しておいて
調整する際は実際に使用するオイルで精度を出しておいて欲しいものです
原因が分かったので再度当社で使用するオイルで精度出しを行ってもらいました
改めて加工精度のチェックを実施したところ
真円度は0.0079~0.0085辺りで収まるようになりました
今回オークマMILLAC852VⅡの精度不良に直ぐ気が付けたのは
当社が保有する全機械の加工精度を毎年確認する体制をとっていたからだと思います
「新しい機械だから」
「精度確認してもらったから」
そのような思い込みで物事を進めるのではなくて
しっかりと自分の目で確認する事が大事だと改めて実感しました
定期的に加工精度を確認して記録を残しておく事は
保有する全機械の状態を把握する事になりますし
精度に応じた仕事の割り振りにも役立つかと思います
メーカーに修理を依頼する際にも現状説明に役立つデータになりますし
原因追及の時間短縮にも繋がります
保有機械の加工精度が気になられている方は是非当社にお声かけ下さい