三次元測定機社内校正実施

2024年12月14日(土)

当社が保有するカールツァイス社製三次元測定機の校正を社内にて実施しました

当社が社内校正で使用するブロックゲージとリングゲージは

2年に1度メーカー(ミツトヨ)にて校正されたものです

それを三次元測定機社内校正専用機器として温度管理された測定室に厳重に保管しております

前日に箱から出して石定盤の上で馴染ませておきます

社内校正はメーカー校正とほぼ同じ内容で進めていくので丸1日かかります

測定データをまとめて当社の三次元測定機の精度状態を管理し続けております

今回も異常は見つからず安定した精度を保っている事が証明出来ました

前回に引き続き今回も社内校正の内容の一部をご紹介したいと思います

【1000mmブロックゲージを用いた空間測定】

1000mmブロックゲージを空間上斜めにセットし

XYZ全ての軸が同時に動くように測定し

測定結果のバラつきを確認する

という内容です

※1000mmブロックゲージのメーカー(ミツトヨ)の校正値は1000.0010

早速結果をみてみましょう

画像にあるように2通りの置き方で5回ずつ測定します

測定機の動きとしてはXYZの3軸同時測定です

ポジション1の実測値(平均値)は1000.0013

最大誤差は0.0002

ポジション2の実測値(平均値)は1000.0018

最大誤差は0.0006

という結果となりました

今回の測定内容で分かる事は

「同じものを違うポジションで測定しても結果は同じか?」という事です

※1000mmブロックゲージのメーカー(ミツトヨ)の校正値は1000.0010

+0.0002~+0.0009の誤差で測定する事が出来ました

これだけ大きな三次元測定機で

3軸同時に動かして誤差が1ミクロン以内って凄いと思いませんか?

しかも1000mmの距離ですよ!

三次元測定機には3軸のスケールが搭載されております

またそのスケールも各軸によって土台が石定盤上であったり

セラミック上であったりと

異なる素材の上にスケールが搭載されております

つまり

摩耗や何らかの不具合でスケールに異常がある場合や

空調管理が出来ていない過酷な状況下に置かれた三次元測定機だと

同じブロックゲージを測定しているはずなのに

ポジションが変わると測定値が大きく変わってしまいます

三次元測定機を保有していても

一度もメーカ校正に出していない会社の測定データは信用出来ません

もちろん「いやいや、毎年メーカー校正してるぞ」という会社もあるかと思います

しかし校正した次の日に測定機をぶつけてしまったらどうしているのでしょうか?

また精度管理をメーカー任せにして自分の目で管理できていない検査員が

何をもって「目の前のワークの寸法がこうだ」と言えるのでしょうか?

当社が自信を持ってお客様に測定データを提出させて頂くのには

明確な理由があるのです

測定データの結果に納得が出来ない

本当に公差が外れているのか疑問に思っておられる方は

是非当社にご相談くださいませ

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